2011年2月24日木曜日

Kate Bush


 これはプログレか?と賛否あるが、関連と言う事であえて紹介。
プログレファン永遠の歌姫?イギリスのシンガーソングライター「Kate Bush」、1978年デビュー作「The Kick Inside」(写真左=オリジナルジャケット)、邦題「天使と小悪魔」(写真右=日本版ジャケット)。
ご存じの方も多いと思うのだが、16歳の時にピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアに見出されデビューする事に。その後、'86年発表ピーター・ガブリエルの「So」では「Don't Give Up」でデュエットを、というプログレ絡みという事で。

ギルモアから見出された翌年から約2年かけてレコーディングした当作品。
て事は、当時19歳。イギリスでは実力派で売り出そうとしたのだと思うのだが、日本ではアイドルとして売り出そうとしていたのがジャケットデザインと邦題で如実に。
当然、この容姿にて日本ではプログレに無関心な人の中でも話題、ジャケ買い必至に。
しかし、プロデュースがデヴィッド・ギルモア、更には曲が曲だけに一筋縄では・・・。
よって日本のアイドルファンは、この1枚で遠ざかったとさ。目出たし、目出たし?

そんなアルバムの内容。
全体的にポップだが、プログレっぽい要素も所々に。
2曲目「The Saxophone Song」の入りも、途中サックスが入るあたりは完全にピンクフロイド。
6曲目名曲「Wuthering Heights(邦題=嵐が丘)」。某テレビ局の「恋のから騒ぎ」オープニング曲として使われチョッと話題になった事もあるバラードの名曲。
10曲目は6曲目とどこか通じる雰囲気の「L'Amour Looks Something Like You」。
かと思えば11曲目「Them Heavy People」は楽しいポップの好曲。
等々、全体に小品の全13曲。16、7歳の子が作ったとは思えない作品が並び、ある意味天才少女なのである。

余談だが以前、歌声、曲調などから矢野顕子と比較される事が時々あった。
確かに似ている。その時、日本では矢野顕子を紹介するときに「日本のケイト・ブッシュ」と。
しかし、アルバムデビューは矢野顕子の方が2年早く発表していて、尚かつ年上。そんな事は無視して、日本ではこういう表現が多かったのは確か。これが自分は大嫌いだった。
しかし「日本の〜」の表現が頷ける、そのものズバリが多々存在したのもこの時代である。

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