2011年8月10日水曜日

Quatermass

 マニア向けジャケットシリーズ第8弾。
イギリスの「Quatermass」、1970年発表のセルフタイトルで唯一作。
ジャケットデザインは、再び登場のヒプノシス。

 キーボードメインの基本トリオで、途中ストリングス系を入れたりと、それなりに厚みのある音に仕上がっている。
メンバーはベース・ヴォーカルが「John Gustafson」、キーボード「Pete Robinson」、ドラムの「Mick Underwood」の三人。
その中心「Pete Robinson」はグループ解散後、SUN TREADER〜BRAND Xと渡り歩く。

 そんなアルバムの内容は、
1曲目の「Entropy」こそ静かに、いかにもプログレらしく始まるが、
2曲目「Black Sheep of the Family」はいきなりハードに。ヴォーカルが古き良きブリティッシュ・ハードロック的。
3曲目「Post War Saturday Echo」も同様。
4曲目「Good Lord Knows」。メロディアスな佳作。
5曲目「Up on the Ground」、これは完全にハードロック!
6曲目「Gemini」も同じく。
7曲目「Make up Your Mind」、プログレ風。
8曲目〜9曲目「Laughin Tackle〜Entropy」、インストだからそう思うのか、最後にやっとプログレらしい曲が。オーケストラを取り入れたスケールの大きい11分余りの力作にて必聴!

 全体的にはブルース系ハードロックの感が否めないものの、まあまあの作品かと。
’70年代ブリティッシュ・ハードロックが好きな方にはお薦めの一枚。
しかし、ショップの売り場はプログレカテゴリーにて。

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